平成18年6月
ガーデンを考える会事務局

平成18年度 NPO法人ガーデンを考える会
ジャパンガーデニングフェア出展説明会セミナー
日時

2006年7月10日(月)13:30〜16:00(受付13:00〜)
説明会   13:30〜14:30
休憩     14:30〜14:45
セミナー   14:45〜16:00

場所
パシフィコ横浜2Fアネックスホール F201
神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
電話 045-221-2155 (総合案内)
プレゼン&セミナー
内容
セミナー:辻本智子氏
『今なぜ伝統園芸ルネサンスか』
会費
説明会参加者 無料
申し込み

ガーデンを考える会事務局までFAX、E-mailまたはTELにてお申込みください。


【テーマ】『今なぜ伝統園芸ルネサンスか』
辻本 智子 氏

【プロフィール】
環境プランナー&デザイナー
1985年大阪府立大学農学研究科博士課程後期中退後、(株)AAP入社。都市プランニングを中心としたプロジェクトを手がける。1988年には展示企画、植裁デザインを手がけた松下電器労組ユニトピアささやま「花の植物館」館長に就任。「自然と人間の共生」をテーマにプランニングからプロデュースまで行う。   1995年、(株)辻本智子環境デザイン研究所設立。以後、兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」設計、イベント企画等総合プロデュース、浜名湖花博「国際交流館主催者展示」設計・プロデュース、愛知県春日井市都市緑化植物園「緑と花の休憩所」住民主体の植物園ボランティア指導、神戸空港植栽設計等を手がける。



【概要】
「もし花を愛する国民性が人間文化生活の高さを証明するとすれば、日本の低い層の人々はイギリスの同じ階級に人たちに比べてとずっと優れて見える。」と語らせた江戸時代の園芸ブームは江戸時代の庶民の花文化のレベルの高さを物語っています。
江戸のガーデニングは現代のガーデニングのようにイギリス等海外の影響を受けるものではなく、暮らしの中で育てられ、各地で独自の文化を創り上げたものでした。
ジャパンガーデンフェアでは、伝統園芸の紹介で単に日本の伝統的文化に触れるということではなく、伝統園芸の継承が花と緑の日本をよみがえらせ、園芸界に新たな展開をもたらすものと考え、10周年記念のテーマとする。

Tいまなぜ、伝統園芸か

1、現況
1)日本が抱える課題

・経済の低迷が長期化し、経済力だけでなく、自らの文化やアイデンティティに自信をなくしつつある状況にある。
・ 戦後の経済性重視の社会は、都市空間、住空間、ライフスタイルを変化し、伝統文化の継承まで不可能にしつつある。
・「もったいない」という言葉の流行にもかかわらず、地域性や伝統性が見えなく、個性を失いつつある日本のまちに対し、海外の国々の関心は薄れつつある。

2)園芸界が抱える課題
・ 消費者ニーズによる多品種少量化、ホームセンターの参入による多売薄利に疲れ生産者は意欲をなくしている。
・ 生産者の高齢化、後継者不足により、園芸特殊技術の継承が不可能になってきている。
・ 園芸は国際競争の時代となってきている。生産は東南アジア、南米。一方、オランダは球根と植栽技術を売り、イギリスはデザインとガーデングッツを売る。
一方、世界があこがれる伝統園芸文化を持つ日本は伝統文化、技術の経済効果を上げることができていない。

3)伝統園芸が抱える課題
・ 一般の人は本当の意味の伝統園芸に触れる機会が少ない。
・ 植物材料だけでなく、器等金銭的コストと時間的コストがかかる。
・ 伝統園芸はあまりにも騰貴のイメージが強くまた、男性、特に老人のイメージが強く、女性好みではなかった。
・ 生活空間の変化により、飾れる空間や管理できる場所が減っている。
 
2、新たな潮流の到来
1)花だけでなく、花のあるライフスタイルを楽しむガーデニングブーム
ガーデニングに夢中な女性たちは、花を育てることだけでなく、花と緑のある暮し、
花を媒介としての交流を楽しんでいる。

2)癒しの時代の到来
 ストレスの多い情報化時代、人々はゆっくり時間を過ごせる癒しの空間と時間を求めている。

3)コケ玉、小品盆栽ブーム
手軽にスペースもとらずに、草木が楽しめるコケ球の出現により、小品盆栽等に癒しを求める若者が興味を持ち始めてきた。

3、伝統園芸再生の意味
(1)日本の伝統文化としての継承する義務がある。
伝統園芸はお殿様から庶民までが育てた日本の誇れるべき伝統文化である。この伝統文化を継承することは日本人としての義務である。

(2)伝統園芸の継承は地域文化を知ること。
伝統園芸は各地で個性的な展開を見せた。伝統園芸を継承するということは、地域文化をしることになる。

(3) 園芸の新たな展開
 伝統園芸は植物だけでなく、空間、しつらい、器等他分野のコラボレーションが必要である。このことは旨くいくと波及効果の展開も大きくなる。

(4)ジャパンブランドづくりとして
海外の人々があこがれる伝統園芸は、デザイン性、文化という点だけでなく、上記のように棚、鉢等、日本の伝統工芸とセットとなっており、ジャパンブランドとしての国際競争力がある。